息子が街中で家の鍵を落としたらしい。
以下、息子から聞いた「鍵を落とした話」を記録しておく。
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落とした鍵は運悪く、コンクリートで蓋をされた側溝の穴に吸い込まれていった。
「家に入れない!」
最初は慌てたが、その後、冷静さを取り戻し、市役所へ電話をかけた。
市役所代表へ電話で事情を説明すると、「土木課ですね」と即、土木課へ回された。落とした場所を聞かれるも、住所がわからなかったため、建物等で説明。何とか相手に伝えた。
不安を拭えない中、電話を切ってから約5分後に市役所土木課の方が4名現れた。
とても早く来てくれたことに感動した。
が、そのうち2名が「俺、軍手忘れたから戻るわー」とすぐに戻っていったのだった。
「え?ありがたいけど、何しに来とんねん!」
あまりの緩さに思わず、心の中でツッコんだ。
残った2名はバールを持ち、テコの原理で蓋を開けてくれた。
息子、ドロドロの鍵を無事、受け取る。
ありがとう。某市役所の土木課!
ありがとう。軍手を忘れなかった2名の方!
***
話を聞き終わってから、機転を利かせて市役所に連絡したことに「グッジョブ!」とホーメ(褒めたたえ!)した。
「でさ、グッジョブ!なんだけど、なんで街中で鍵を出す(落とす)の?そんなシチュエーションあった?」
息子に問う私。
「ねー。そこがねー。自分でもわからないんだよね!!!」
へらへら笑いながら答える息子。
……。
しばし、沈黙が流れた後、私は息子に言い放った。
「リュックの中がぐちゃぐちゃだからだよ!」
それにしても息子は自己解決能力が高い!
素晴らしい!(親バカ)