何をするか特に決めていなかった日。
娘は友達とクリスマスパーティー、息子はバイトだと言うので、昨年京都のミナペルホネンで購入したベルバッグを持って出かけることにした。
三重県立美術館で開催中の杉浦非水『時代をひらくデザイン』へ。
思ったより空いていてゆっくり観賞。
構図、配色、グラデーション、どの角度から絵を見るかを1枚1枚考えていたら楽しくなってきて、なぜか途中で泣きそうになった。
時代の移り変わりを感じたし、クライアントの要求をくみ取ったポスターは優しさがあった。自分が表現したいことと、相手の要求に折り合いをつけるのが上手いのかもしれない。私はデザインの勉強をしている訳ではないので詳しくわからないけれど、綺麗なモノを見るのは好きだ。
ポストカード好きはついついポストカードを買ってしまう。動植物はガマンできない。
そのあと、メリーゴーランドへ。こないだ、予約しておいた江國香織さんの新刊を受け取った。
サイン入り。大事にしよう。
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こたつに家族3人で入っている。
子ども達は疲れてしまったのか、眠っている。そのあいだに私はこの文章を書いている。
なんてしあわせな時間だろう。
当たり前のようで、手に入れることの難しかった光景を前にし、やっぱり泣きそうになっている。
自由を自分の手で掴んだ実感が時々なくなるけれど、あのとき、勇気をふりしぼって動いたから今がある。
あのときの私をいつも抱きしめてあげたいと思う。真っ暗闇の中で子どもを背に仁王立ちし、私が死んでもこの子達を傷つけさせないと覚悟した、でも内心震えていた私を、抱きしめてあげたい。
遊佐未森 / 「潮騒」 Mimori Yusa / Shiosai - Sound of the Tide from " Song Travel 2021 " web live - YouTube
遊佐未森さん、いくつになっても素敵なうたごえ。