バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

2015.10.1 ~このまちの夜は眠りにつくから

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10月は輝く月の美しさに酔いしれた後、ひっそりと訪れた。

 

秋のもの悲しさは良いよねって話をしていて、結局、人はひとりぼっちだよなって思った。家族がいても友達がいても私は私の中にいる「何人かのわたし」と話をしていることが多い。突っ走る私と軌道修正するワタシと「なんにもやる気がなーい」ばかり言っているわたし。もっともっとたくさんいるけれど、何かあるたび、どこからか集まってきて会議を始める。あーでもない、こーでもない。そんで時々、会議中の言葉が口から思わず漏れてしまう。

「もう、いやだっ!」

会議中の言葉だけれど、周りの人には独り言だと思われている。いやいや、会議中なんだってば。机をばーん!と叩いて発した言葉なんだってば。

言い訳をしたいけれど、やっぱりなんとなく恥ずかしいので何事もなかったふうを装う。

 

心が乱れて、行方がわからないときはとりあえず眠る。何もかもをほっぽり出して毛布かぶって眠る。眠れなくても、時計のカチコチが聞こえても目をぎゅっと瞑る。

 

それでもどうにもならないときは、絵本をぱらぱら開いてかわいい絵を眺め、気持ちがよくなる音楽を聴いてチョコレートをひとつつまむ。それから窓をあけてひんやりとした夜の空気を吸う。

 

静かな夜。

車の音が響く夜。

夜のにおいが鼻をぬけ、やっぱり夜なんだと体が再認識する。

 

 

あかりの少ないこの街の夜はしっかりと眠りについている。

 

 

 

 uminecosounds / まちのあかり - YouTube

 

朝がくるまで 眠らない 夜の東京