バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

2015.11.19 ~嫌なヤツになるときもある

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つりぽつりと降りだした雨を見たときに、物干し台に干しっぱなしになっている洗濯物を思い出してやや焦ったが、さらに雨音が強くなってきたら、もう、どうでも良くなった。なるようになれ!と思った。

家に着き、干しっぱなしになっていた洗濯物に触れてみると、ぐしゅぐしゅ感がてのひらではおさまらず、腕に這い上がるように伝わってきた。笑った。ここまでぐしゅぐしゅだともう笑うしかないのだ。雨をたらふく吸い込み、メタボになるまでお腹いっぱいになっている洗濯物を1つずつ手に取った。シャツを3枚ぐらい持っただけで腕に堪えた。カゴを持って来て、せっせと洗濯物をつめ、洗濯機へ運んだ。全部、運び終えたとき、私の袖はびしょびしょで腕はだるくなっていた。

洗濯機のスイッチを入れると、洗濯機は規則正しく動き出した。

さあ、洗濯物達よ。もう一度ぐるんぐるんかき回されておくれ。そのあと、脱水したら、さっきのあなた達よりかはスリムに仕上がるでしょうよ。メタボになるまで水を含まないですらっと仕上がるでしょうよ。その姿を私に見せてごらんなさいよ、ほれほれ。

袖がびしょびしょで気持ちが悪かった私は、やや上から目線でぐるんぐるん回される洗濯物達を眺めながらそう思っていた。

「私は不快になるまで頑張ったんだから、キミ達も頑張りなさいよ」

あのときの私は相当、嫌なヤツだった。

***

服を着替え、コーヒーを飲んで一息ついた。こないだ買っておいたガーナリップルを手に取り、口に放り込んだ。さざ波上のチョコレートが口の中でゆっくり溶けていった。ガーナリップルは板チョコのガーナミルクと同じように作られているのかどうか知らないのだが、リップルは板チョコよりかなり美味しいと思っている。冷蔵庫に入れておくと、パリッとした歯ごたえも感じることができるし、ポイポイ口に運べる手軽さがたまらなく良い。箱には「23枚入り」と書いてあるが、食べる前に数えてみるとかなりの高確率で24枚入っているのもポイントが高い。ガーナリップルが好きなため、どこのスーパーに置いてあるか頭の中に入れてある。霧の浮舟が売っているスーパーも覚えている。新商品にあんまり敏感ではないので、最近は定番が良いなって思っているけど、これは歳を取ってきたからなのかも知れない。

こないだ購入した「飛ぶ教室」を読みながら、コーヒーを飲み、リップルをつまむ。幸せだ。私が購入した飛ぶ教室エーリッヒ・ケストナーではなく、雑誌の飛ぶ教室である。児童文学を中心とした内容なのだが、最近の飛ぶ教室を侮ってはいけない。前号は五味太郎編集号で、五味太郎江國香織穂村弘と対談した内容が載っており、興味深く読んだ。面白かった。今号は幅允孝編集号で「小さな本の専門店」と題し、様々なジャンルで活躍する8人に本を紹介してもらっていた。例えば、角野栄子さんは「おいしい本屋」、上野動物園園長である土居利光さんは「動植物と仲良くなるための本屋」、荻原規子さんは「境界をめぐる本屋」といった具合だ。色々な本が紹介されていたが、この人が薦めるのなら読んでみたいという本がいくつかあった。この分野において、この方ならまあ、そんなに外れはないだろうと思えるってけっこうすごいことなんじゃないかと思った。ブログでもたまにある。この人のブログだったら間違いなく、楽しくなるとか、出かけたくなるとか、食べたくなるとか、一日がゆっくり終えられるとか、そういうの。逆に、この人のブログを読んだら、濃い内容が書いてあったりもするんだけど、気分が重くなるとか不快になるとかもあって、それらは精神を正し、襟も正し、ついでに正座をするくらいしないと読めなかったりする。

そんなときの私は一瞬、負けたような気がしてしまう。

だけど、そこで自分の精神状態がはかれることもあると思えばいいのかも知れない。わざわざ踏み込まずとも避けていいのだと思う。避けたら嫌なヤツってばれないかも知れないし、おそらく私にとって、その時点では必要がなかったのだろうから。

***

洗濯機がピーピーなったので、洗濯物を取り出した。

しっかりと脱水された洗濯物はだいぶ軽くなっていて、スリムだった。

 

ねえ、明日は晴れるってさ。

 

飛ぶ教室 第43号 (2015年秋) (幅允孝編集号 ブックガイド 本と、その先。)

飛ぶ教室 第43号 (2015年秋) (幅允孝編集号 ブックガイド 本と、その先。)

 

 

これ、昨日書いたのですが、今日は晴れましたか?

こちらは晴れておりますっ!