バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

20190724 ~夏の空気

久しぶりの太陽だった。

朝、6時前に洗濯物を干していたのだが「これから暑くなりますぞー!」という空気がそこかしこに溢れていた。私はベランダの手すりにもたれながらしばらく景色を眺めていた。夏の空気はぐわっと吸い込むと喉のあたりがきゅっと苦しくなる。それでも毎回大きく深呼吸したくなる。

幼い頃からぎらぎらした太陽に向かって手を広げ、赤く染まったような手のひらの輪郭を眺めるのが好きだった。時々思い出したかのように、手を広げて太陽にかざしてみる。いつもなにかが掴めそうで手をぎゅっと握るけれど掴めたなにかが存在しているのかはわからなかった。

けれど、手をぎゅっと握って大きくジャンプ出来たとき、私は明日へ進めるなといつも思ってたんだ。

頼れるものには頼りたい。

だけど、私はいつも自分を信じて「できる。大丈夫。あなたならできる」と呟きながら自分を鼓舞して生きてきた。

今もずっと。

そしてこれからもずっと。

夕方の太陽はあたたかくてやさしい色に変わっていた。セミが忙しくないている。もう夏なんだな。

大きく息を吸いこんだ。

喉が苦しくてぽとりと涙が落ちたんだ。