乱雑にしまっていた紙モノ雑貨を整理した。しばらくのあいだ、整理をする心の余裕がなかったのだが、好きなものなのに雑に扱うのはやはりよろしくないなと思ったのだ。床に広げてひとつひとつ手に取り、確認しながらケースにしまう。自分のまわりに広げられた紙モノを見て自然と笑みがこぼれた。なぜなら、これらは誰かにとって紙くずであっても私にとってはたからものなのだから。少しずつ何年もかけて集めて今、私の手元にある。いつかは使おうと思っているけれど、ただ広げて眺めるだけでもしあわせな気分になれる。
紙モノと一緒に何通か頂いた手紙もあったので、こちらも1通ずつ確認していたら、葉っぱのかたちの紙切れがひらひらと床に落ちていった。
以前に頂いた色んな色の落ち葉が出てくる手紙。これをもらったときにとても嬉しかったことを思い出した。相手が葉っぱのかたちのパンチでちまちま抜いてたのかなと想像し、クスッと笑ってそのあたたかい気持ちに感謝したのだった。
私の心は時の流れとともに、変化し続けるのであろうけれど、私があのときに感じた思いは変わることがない。
つらいことも多いけれど、誰かの優しさに触れられる私の日常はそんなに悪くはないのかもしれない。