朝、ぎこちない動作で自転車にまたがる中学生を見かけた。入学して間もないと思われるその子が自転車にくくりつけた、学校指定のバッグがずり落ちないことを願った。毎年、荷紐がほどけ、バッグを落とす子みかけるのだ。ファスナーが開き、教科書を歩道に散乱させてしまっている子を見たこともある。
ちょっとしたことが、その日を軽やかにさせ、不安にもする。
自身の感情コントロールもままならないが、周囲に全くコントロールができず、いつも暴走気味な人がおり、微妙な空気を吸ってしまうことがある。
自制。自省。
時々、もやもやの行き場を失って頭を宮本浩次並みにかきむしったりするのだが、最終的に「どんなところから、眺めてるんよ?自分」「何様のつもりなの?自分」とか思ってしまい、深い沼に落ちていく。
私に出来ることがあったのではないかっていつも何かを探してる。
先日、岩田智代さんの『わるいきもちの芽』を観た。
絵本『わるいきもちの芽』の原画展だったのだが、墨で描かれるモノトーンの絵から感じ取れるものがあった。
私のわるいきもちの芽はどんな花を咲かせるのだろう。
どれだけ楽しく過ごそうと努力しても、ずっと悲しみは共存しており、晴れやかになることはとても難しい。
時が経てば、なんとかなるのだろうか。