ひたすらメール応対をしていたら、1日が終わっていた。
夕方。18時を回っても外が闇に包まれていないことにふと気がつく。年が明けてからずっと仕事中は気を張っていて、緩めかたがわからないでいる。生きるのが相変わらず下手っぴだなって思う。
ベランダに出て、洗濯物を干すときの空気が気持ち良い。ちょっとひんやりしていて、なんとなくやさしい。そういえば、洗濯物を干すピンチハンガーを買いかえなくちゃ。
隣の部屋に先月から新しいひとが入居していて、話し声が聞こえてくる。男のひとの低音が響くので、どんな人が暮らしているのかなって思っていたら、ドアがガチャリと開いたので挨拶したら女のひとだった。女のひとも男のひともいるらしい。ぼそぼそ聞こえる声を不快に思うことはなく、気配を感じることで何処か安心している私がいる。
そういえば、久しぶりに洋服を予約した。年齢相応の服ってあるのかもしれないけれど、私はどこかに色がある着こなしが好きなので、いつまでもシンプルにはなれない。
赤い靴。
黄色いスカート。
グリーンカーディガン。
どれも惹かれてしまうし、色がある方が私は元気になれるのだ。
自分のご機嫌は自分でとらないと。
誰かに期待することなんてもう、ないかもしれない。