娘が友達と名古屋へ出かけたため、息子を行きたい場所へ連れていった。
幼い頃から息子の行きたい場所は娯楽施設ではない。昔はエレベーターのあるところであり、今は決済端末のあるところである。
今回は伊勢のLaLaパークスタート。そこからひたすらスーパーなどを巡っていく。こういったことに私も慣れてきたので、行く場所それぞれで1つは買い物をする。地域の品揃えを見て楽しみ、スーパーの努力を感じる。
「道の駅飯高」へも行ったのだが、混んでるわりに私は特に楽しめず(公園で遊べるので、小さい子どもがいる方が楽しめるかも)、息子も同じ感想だった。そこで、道の駅飯高の近くにあるスーパーへ行ってみた。見た目は古びたスーパーで気づかずに通りすぎてしまいそうなのだが、足を踏み入れてみると、コンパクトな店内に必要なものがきっちりと揃っており、とても好印象だった。
細やか。
その言葉が似合うかも知れない。通常、スーパーで良くみるラインナップの横にちょっとだけこだわった品物が置いてあったりする。とても気持ちが良く、見たことがない春雨やら、地元のおからやらを買ってきた。
店の外観もう少し良ければ……と思うものの、地域のひとを第一に考えれば外観より中身なのだと思えた。接客も良く、よいお店だと思う。
近くにある道の駅茶倉にも寄った。
こちらは展望台があるので、階段を頑張って登った。運動不足すぎて太ももがぷるぷるした。もっと動かなければ。
青々とした葉はどこまで伸びて行くのだろう。
木々の生命力を感じるだけで涙が出そうだった。笑っていても、とても心が痛んでいるのだと感じた。
大きく息を吸って吐く。
動作のひとつひとつに集中する。
自分が自分でないような気がする。
本来の私はどんなだったか、わからなくなっている。
わからなくなっている今の私が本来の私なのかも知れない。
購入した食材で何品か料理を作った。
私は凝った料理が作れない。
作れないと言うか、あまり作ろうと思えないが正しいかも。
きっと「味が想像できるもの」が好きなのだと思う。視覚で楽しみ、舌で味わう。
わからないのがこわい。
なにもかも。