特に書くことがないときに。
あんまり考えずに、なんとなく書き出してなんとなく終わっていく文章を後で読み返すのが好きだ。
ブログを始めたのは、絵本紹介や観た映画、読んだ本の感想などを書いたり、日々変化していく子どものことを書き留めたかったのが理由(あと、大好きなブログに感化されたのも大きい)だが、気がつけば、日常を綴ることの方が多くなっていた。
日常のことを書いても読んでくれる人がいて、その中に「同じものを見ているはずなのに、私とは見えている景色が違っている」とコメントしてくれる人がいた。
その言葉が今日に至るまで、とりとめもないブログを続けている理由なのだと思う。
n=1の、私の日常は誰とも異なり、私の思考も誰とも一緒ではない。
私には日常を書くことが合っていたのかもしれないと最近は思っている。
ある程度年齢を重ねると、どれだけ仲が良い相手でも、思考が一致することのない場面に遭遇する。そういった場面の中で、自己を主張するのは良いが、相手の言葉に耳を傾けることの出来ない(しない)人とは距離を置いた方が良いと感じている。
自分中心に世の中が回っているわけでもなく、かと言って、相手中心に回っているわけでもないので、「お互いがほどほどに気持ちよく過ごせる中間点を探る楽しさ」を感じられる人と仲良くしていたい。
暑さは少しずつ和らいできているが、それでもまだ蒸し暑い。
ただ、私と月のあいだにある空気は幾分か澄んでいるように感じた。