普段、コーヒーが好きで良く飲んでいるのだが、私も良い歳なので体が冷えすぎるのは良くないかな?と思い、紅茶やハーブティーを会社に持参して飲んだりしている。
紅茶は今年初めにルピシアの福袋を購入したので、色んな味を楽しんで飲んでいる。フレーバーティーシリーズを終え、今はダージリン。
湯気とともにフワッと香るダージリンのにおいを嗅いだら、ふと、思い出した。
子どもの頃、朝食はほぼ「パン」だった。
母親が仕事してため用意がラクだったのか、それとも母の好みなのかはわからない。パンとたんぱく質のおかず(卵とかウインナーとか)と野菜と果物があるような朝食だった。
ある時、学校で「朝食に何を食べたか?」を調べて発表する授業があった。
そこで私が発表した時にみんなが「へぇ〜、そうなの」という反応をした。「えっ?なんか変?」と思ったら、変ではないけど同じような朝食の人がいなかったからということらしい。
それは私の朝食の時の飲み物が『紅茶』だったことだ。
パン派の人でも牛乳とかお茶とかばかりで紅茶の人はいなかったのだ。
私もみんなが朝食で紅茶を飲まないということを初めて知った。
シュガーポットからトングで角砂糖をつまみ、あったかい紅茶の中にポトンと入れる。
周りからしゅわしゅわ空気が出て少しずつ小さくなっていく角砂糖を眺めているのが好きだった。
あまりに長い時間眺めていると母に「早くしなさーい」って言われちゃうんだけど、それでもやめられなかった。
最近は紅茶に砂糖を入れていないけど、なんだか角砂糖を入れてみたくなった。
昔と同じような気持ちになるだろうか?
角砂糖ひとつのしあわせ。