バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

20191106 ~明日へ

朝。眠ったままの頭で重い体をなんとか動かし、洗濯物を干そうとベランダへ出た。

寒い。私が思っていた以上の冷気が体に纏わりついてきてぶるっと震えた。吐き出した息は白く、時間とともに空気中に消えていった。

私は季節の中で秋が一番好きなのだが、今年は雨が多かったために私が好きな秋があまりにも短かったように感じている。ただ短かっただけではなく、私が秋探しを怠ったのも要因のひとつだろう。11月に入ったばかりで今年を振り返るのも早すぎるのだが、今年は今日までずっと霧の中を彷徨っているようで視界が開けてくる気配がない。1日をそれなりに楽しく過ごしているので暗いわけではないのだが、どこか気分が晴れなくてもやもやが残るのだ。それは日中にくることもあれば、夜寝る前のこともあるので「なんでもやもやさんはこんなに気まぐれなんでしょうね!」とぶつぶつ言いながら、枕に顔をうずめてみたり、夜道を散歩したりしながら明日への道を探している。

今日も。おそらく明日も。

 

ずっと何かを考えている。考えることを止めたら、生きる意味がないのではないかと思うぐらいに考えている。景色を見て、人と触れ、空気の変化を感じる中で感じたのはあまりにも周りが見えていないという未熟な自分自身の姿だった。

たまには考えるより行動しなくてはいけない。だから今年はもやもやの中にいながらもいつもの私より頑張って行動している。誰一人その変化を感じなかったとしても、私が自分を信じてあげられる力が持てるならそれでいい。

  

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毎日数ページであっても本を読んでいる。 

気持ちがついていかないときは絵本や眺めているだけで楽しめる本を選んでいる。『うつくしい博物画の記録』もそのひとつ。英国の博物館「ウェルカム・コレクション」が集めた博物画の数々が面白くて美しい。序列、コレクション&ディスプレイ、探求&識別、解析、比較の章立てとなっており、それぞれの見方を楽しむこともできる。

帯にはアレクサンダー・フォン・フンボルトの言葉が書かれている。

「最も危険な世界観は、世界を見たことのない人の世界観である。」

世界を見たことのない人なんて言われなくないなって思う。

私が見てきたものは微々たるものであっても、そこから拾い集めたものをまた明日の私に届けていこう。

 

 

うつくしい博物画の記録 しぜんを しるための えほん (しぜんをしるためのえほん)

うつくしい博物画の記録 しぜんを しるための えほん (しぜんをしるためのえほん)