バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

ことばが舞う


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前回のニッキを書いてから5本くらい映画を鑑賞し、本を読み、音楽を聴き、お芝居も観に行った。

アクティブに動こうとしているのではなく、自分のご機嫌を取りにいっている。確実に。私の機嫌を取るのは私であって、私を愛するのも私であることを忘れてはいけない。

そうでないと、誰かからナイフを向けられたとき、私を守ることができない。

 

先日、20歳の女性と喫茶店へ行った。「今度、お茶でもしましょう」とナンパして、実現した。

彼女の質問に私はもっと答えたかったなぁとあとからずっと考えている。私の思いが口から出て、空気に触れたとたん、薄っぺらい紙せっけんのようにぺらぺら舞いながら地面に落ちていくような感覚になった。私とことばが離れていく。ことばをつかまえなくちゃと必死になるほど、離れていく。

この感じは久しぶりだった。

子どもの頃は「大人ってなんだかすごい!」と思っていたけれど、大人と呼ばれる年齢になってからの自分は子どもの頃と何も変わっていないと思うことが多くなった。

ただ、子どもの頃と明らかに違うのは好きなものを表明できていることだ。子どもの頃はそれさえ言えなかった。私の大事なものが誰かに汚されるのではないかと恐れたのだ。今は恐れることがない。私が好きなものを汚すひとがいるならば、遠ざければ良いだけのことだとわかったからだ。

好きで大事にしているものはずっと、しつこいくらい好きだと言い続けようと思っている。

そして、それが作品であるならば、生み出したひとに届けようと最近は伝えるようにしている。

 

ことばが私から離れて誰かに届くのなら、必死になってつかまえる必要もないのかな。

そうであるなら、それもまた、面白いかもしれないね。

 

 

 


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