バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

ある日曜日の話。

日曜日。

人と会う約束をしていたので名古屋へ向かう。お昼頃待ち合わせ予定だったため、早めに名古屋へ乗り込み、円頓寺商店街で開催されていた『本のさんぽみち』へ。f:id:bambi_eco1020:20211028220821j:image

『本のさんぽみち』は簡単に説明すると、本屋さんや一般の人が販売している古本市である。

蔓延するウイルスの影響で、私が「さあ!これからやったるねん!」と思っていた一箱古本市が軒並み中止になったため、こういう場に来るのはとても久しぶりだった。商店街の入り口に立って両脇に並ぶちいさな本のお店たちを眺めた。その光景だけでもう十分だと思えるくらい胸に迫るものがあった。ああ、私は本が好きなんだと再確認。

にやにやしながら、さっと目を走らせつつ、商店街の向こう側まで歩く。今度はゆっくり歩きながら戻ってくる。楽しすぎて何度往復しただろう。本を選ぶ楽しみと、本が好きな人たちがたくさんいる光景と、こんなイベントが開催できる日が来たことは私にどれほどの幸福を与えてくれるんだ……!

決して大げさではない。

私は本があるから生きていられる。


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何冊か本を購入し、その度に話しかけた。ウザいかも知れないが、それほど本のことを話す相手を探していた。あるお店では置いてある本のラインナップについて聞き、またあるお店では私の本棚か!と思える品揃えに笑ってしまい、そのまま「うちの本棚みたいですっ!」と言ってしまった。あるお店では挨拶をし、またあるお店ではフェミニズムについて話をした。『秘密を語る時間』を手に取り、ぱらぱらめくったいたら、グラフィックノベルの話になったので「最近ではTHIS ONE SUMMERを読みました。とても好きでした!」と話したら、「まだ並べてないですけど、あります!」と言われ、話が弾んだ。

 

最近はひとりで行動することが多く、ひとりの時間をとても楽しく過ごしているが、商店街にある飲食店を見たときにちょっとだけ、誰かと来たいなって思った。

 

***

待ち合わせの時間に間に合うように名古屋の街を歩いた。スタイリッシュなコーヒースタンドがとても気になったけど、早足で歩いた。

街の流れ、人の気配を感じる。

中華料理屋の横でタバコを吸っていた土木作業員と思われる男性に道を尋ねていた初老の男性。

少し言葉はぶっきらぼうだけど、丁寧に説明する作業員の横を私は軽やかに通りすぎた。

 

 


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