しとしと、とは表現されない強い雨に「梅雨なんだな」と思ったのも束の間、驚くほど気温が上がり、心も体もついてきてくれない。
蛙がぴょんと跳ね、青くてツヤのある葉の上に打ちつける雨を見るのが好きなのに、私の大切な時間は何処へ行ってしまったのだろう。
夏は華やかで眩しいけれど、切なさを一緒に連れてくるから心して挑まないとのみ込まれてしまいそうだ。
ずっとオーソドックスなマドレーヌを作りたいと思っていたので、マドレーヌ型を購入した。誤魔化しがきかないまっすぐなたべものを作るときはちょっと緊張する。
お菓子でも栞でも手作りである以上は私の表現であるので、そこに私らしさがあるようにしたいと思っている。誰も気づかなかったとしても、私が納得したいので。
数年前に「う」のバッグを購入し、とても気に入ってぶんぶん使っている。デザインもさることながら、生地の柔らかさと容量がとんでもなく優秀で、本当に毎日使っていたら端が擦りきれてきた。
そんなタイミングで、同じシリーズのたこちゃんバッグが発売されたと知り、秒でポチった。
かわいい。かわいい!たこたこくるんぱ!
いやーん。可愛すぎて使うのもったいなーい。でも使う!
「う」と「たこ」、気分によって両方使い分けようと思う。
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最近読んだ本がどれも素晴らしくてちょっとだけ紹介。
また、後で書くかも。
韓国文学の代表的な作家、ハン・ガンの詩集。
『引き出しに夕方をしまっておいた』
タイトルだけでやられる。
阿部 結『なみのいちにち』
なみの絵本。阿部さんは注目していたので、読む前から期待大だったのだけど読んだら私の期待を越えてきた。
ただそこにいることを思った。
斉藤倫『新月の子どもたち』
一応、小学校高学年くらいを対象にした本らしいけれど、とんでもない。「大人」と呼ばれる人も読んでみてほしい。
本当の自分を消さないで。
冬にわかれて – 山のミルトン(Official Audio) - YouTube