「ご自宅用ですか?」
「はい、そうです」
「どちらも虫の本ですねぇ」
「ええ、虫が好きなんで。サイン本あるって知って買いに来ちゃいました」
「そうなんですよ。ご近所に住んでいらっしゃるから、サイン本書いてーって呼び出して書いてもらったんです」
「そんなんですか!ご近所に!イモムシかわいいですね」
メリーゴーランドで欲しかった絵本を購入。
桃山鈴子さんの『へんしん』といわたまいこさんの『アリのメアリ』。
この本を購入した日、東京では昆虫大學が開催されていた。ずっとずっと行きたいと思っているイベントで、コロナで延期になりつつようやく開催されたのだった。今年は忙しくて行くことが出来なかったけれど、私はまだまだ諦めていない。必ず昆虫大學に入学するのだという思いを大事に温めている。
昆虫大學には行けなかったけれど、せめて欲しかった昆虫の本を買ったわけだけれども、『へんしん』の桃山鈴子さんがそんなに近くにお住まいだとは存じ上げず、驚いた。
だって、あれですよ、桃山鈴子さんと言えば細密なイモムシを描かれているスゴイ人ですよ!(語彙力!)
三重県にはまだまだ知らないことがあるのだろうなって思った次第です。
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お正月に実家へ帰ったけれど、今年は娘が受験生のため、1年以上は帰省できないことが確定している。そんな中で、誰かが実家でくつろいだ話などを目にすると、ものすごく羨ましくてだんだん悲しくなってきてしまう。最近、そういう思いになることが多いのは、おそらく疲れと気を張っているからなのだろう。
平穏ではあるけれど、頑張って働かないと生活ができないため、懸命に働き、子どもにも気を配り、これがシングルマザーの一般的な生活なのだろうなぁと客観的に考えたりする。私はまだ子どもが幼くはないけれど、一人でもっと幼くて手のかかる子どもを育てながら働いているお母さんもいるのだと思うと、胸が締めつけられる思いだ。
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私はたぶん人に優しすぎる部分があり、元夫が養育費を振り込んでくるだけで「今月もありがとう」と心の中で唱えてしまう。あんなに酷いことをされたのに、だ。
人に話すと「義務なのだから払って当然」だと言われるし、そうだなとも思うけれど、でもそれは働いて得たお金に変わりなく、やはり「ありがとう」と思うのだ。
きっと、世間では私みたいな人をチョロいって言うのかもしれないなぁと考えたりしたけれど、チョロくて良いか!って開き直ってしまっている。
いつまでも誰かを恨んだりすることは私の精神上良くないので、それならすべての物事に対し、「ありがとう」って思う方が気がラクで良い。
今日も私のブログを読んでくれてありがとう。
Julien Baker - "Ringside" (Official Lyric Video) - YouTube