8月の中頃はずっと体調が芳しくなかった。動くとすぐに疲れるため、優先的でない事柄についてはすべて放棄し、ひたすら横になっていた。体調が優れなくなると健康であった日々を思う。けれど、健康な日々が続いているときにはそれらのことをすぐに忘れてしまう。
生きていると、ハードモードになっていることがある。その感じ方に個人差はあるとは思うが「えこさん、今、ハードモードだね」と傍から言われたことがあるので、ハードモードの時期が私にもあったのだと思う。
私は結婚するまでおそらくハードモードと言われるような時期がなく、ぬくぬくと生きてきたと自身で感じていた。それがとてつもなく不安でもあったので、そのことを友人に話したことがある。確か20代半ばぐらいだった。
「私は皆と比べてぬるいと言われるような悩みがあるんだけど……。私は周囲の人に恵まれていて、たぶん大きな挫折を経験したことがなく、これから何かが起きたときに自分が乗り越えられるか不安なの」
そんな言葉を伝えたと思う。
「それって、自分で何とか乗り越えていただけで、他の人が感じる挫折はあったのかも知れないよ」
こう、返してくれた相手は優しいひとだった。
「今後、大きな挫折を乗り越えられるか不安」というのは、対自分への感情だが、大きな挫折と感じられることがなかったから、私には他者への理解が足りない気がしており、失言により他人を傷つける可能性についても不安に思っていた。
おそらくたくさんの人を傷つけたであろう。
今振り返ると、「20代半ばに挫折と呼ばれるようなことを経験していなかった」は事実だなぁと思う。当時、少し過剰に考えすぎだかも知れないとも思ったが、あの時に何も考えずに時を過ごすのではなく、自分を俯瞰しての不安を抱けたことは結果的に良かったと思っている。その後、ハードモードがやってきた時への心構えができていたことが、最終的に折れずに今立っている私へと繋がっている気がする。
心も体も健康であることは生活を平和にする近道かもしれない。
抹茶のオイルマフィンを作った。オイルマフィンなので、バターは使わず、太白ごま油を使用している。20個分ぐらいを一気に作ったため、入れるごま油の量に思わずドン引きした。「油は美味しい」と、娘が言うのも頷ける。
出来上がったマフィンは油を感じず、甘さ控えめでさっぱりしていた。甘さを足す意味で砕いたオレオをトッピング。本当はノアールが良かったのだが、置いてなかったので仕方なくオレオで。
ヤマザキがモンデリーズ・インターナショナルとのライセンス契約を解消し、「オレオ」と「リッツ」を手放してから、「オレオ」「リッツ」とヤマザキビスケットの「ルヴァン」「ノアール」を食べ比べたけれど、ヤマザキビスケットの商品の方が私には美味しく感じられた。ライセンス契約を解消した当初は知名度により「ルヴァン」よりも「リッツ」の方が売上額が上だったようだが、その2年後ぐらいには「ルヴァン」の売り上げが勝ったことに、皆も味を比べたんだなと思った。地味に「レモンパック」も好きなので、今後もヤマザキビスケットには頑張ってもらいたい。
あと、どうでも良いが、クッキーは「ミスターイトウ」が美味しいと思う。
クラッカーは前田製菓。これ、間違いないから。
おしゃれそうな写真に見えて、カップ、お皿、盆に至るまですべて500円以内。
器は欲しいけれど、お金はかけられないので良さそうなモノがないかいつも目を光らせている。
くるりに新メンバーが!!