バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

ポップコーンを食べている

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知らぬ間に3月になり、啓蟄を迎えていた。草木も虫も土から外へ出たがる季節になったわけだが、今日は雨降りだった。

2024年になってから雨の日が多い。2月にこんなにも雨が降った年があっただろうか。雨の日に車を運転するのは神経を使うが、雨というカーテンに遮られ、外部からの視線を感じずにいられるのが好きだ。私だけの部屋が移動している気がするし、好きな音楽もPodcastもがんがん鳴らせるのがいい。今日は柴田聡子を聴いて心地好くなり、Podcastで「どうせ死ぬ三人」のエピソードトーク対決を聴いて大笑いした。あのいらつく相槌が計算されているならすごい。

私が参加している「本の会」でも巧みに本の紹介をする強者たちがいる。私はただ好きだという熱量だけで話しているが、時々真面目に紙に話したいことを書き出してから挑むこともある。できるだけ聞いてくれる人たちが飽きないように伝えられたらいいなあと思うけれど、考えすぎると疲れるのでほどほどにしている。

先日は映画「ボーはおそれている」の感想を語る会にも参加し、楽しい時間を過ごした。映画の会は基本的に、いつもひとりで映画へ行き、誰にも感想を話せずにもやもやしている私を察して友人が開いてくれるスタイルになっている。おそらく、相当「話したい、話したい」の圧を出しているのだと思う。「本の会」周りで知り合いが増え日々楽しくやっているが、やはり何処かで「ひとり」であることを感じてしまう。子ども以外の家族や学生時代の友達が近くにいないことは私のちょっとした悩みを打ち明ける場所がないことを示している。最近はありがたいことに仕事が忙しく、金銭面はなんとかなっているので悩みがひとつ軽くなった。

本の会周りの方々はユニークな思考の方が多いのだが、学生の子どもがいるシングルマザーがいない。そもそもシングルマザーはそのような会にもなかなかアクセスできないのかも知れない。私はこの何処にも出せないしんどさをいつも飲み込んでしまっている。

できるだけ笑い、できるだけ充実したように見せ、悩みなどさほどないように動き、それらをこなした私に果たして何が残っているのだろう。

得たものより失ったものに目が向いてしまう自分に嫌気がさす。だんだん性格が歪んでいる気もしていて、全身が痒くなってくる。

それでも足掻いて私は今日も地の上に立っている。これを「頑張っている」と言わずして何を頑張るというのだろう。

とりあえず子ども達が困らない生活を維持することだけは自分に課している。

時々、娘に「ウチって貧乏なのかなあ」と聞いてしまうことがある。娘は「ポップコーンの食べ比べができるくらいだから十分でしょ」と言った。

この返答が笑わせにきているのか、本気なのかわからぬまま、今日も笑って明日を待っている。