K商業に勝利した私達だったが、次の3回戦で負けた。
やはりココが1つの壁なのだろう。ここより上は強豪ばかりだった。
春が来て、私は3年生になった。
高校での部活動も残りわずかである。
新1年生にコートネームを皆でつけている時、入学したばかりの自分を思い出した。「どうよ?少しは成長したんじゃない?」と自分に問いかける。
真夏の練習は体力がないのもあってか、毎日トイレで吐いてた。*1「ちょ、ちょっとトイレに行かせて下さい。。」と言っていたのは私ぐらいだったかもしれない。その後、また練習をする。それの繰り返しだった。かなりショボイな。。
けれど、1つだけ誇れるとしたら、私はレシーブが下手ではあったが、ボールを追うのを途中で諦めたことがない。途中で諦め「なんで途中で諦めるんだ!」とO先生からボールを食らってる皆をみてたけど、私はソレをされたことがなかった。
それで思い出したのだが、中学を卒業する時、担任が生徒1人1人に一言ずつどんな子かを文集に書いてくれた。そこでの私への言葉が「ガッツがある!」だったため、「なんじゃこりゃぁ!!」と思ったんだった。
中学でも高校でも先生から一番評価されたのは「頑張ること」であった。O先生に言われたこともある。
「下手なところがあってもな、お前は頑張るからチームに必要なんだ」と。
秀でたモノがなくても、自分の居場所はそこにあった。
最後の公式戦。
県大会の会場で中学の同級生2人と後輩1人に会った。
「県大会へ出場するぐらいのレベルがあるなら中学の時も頑張ってくれたら良かったのに…」
とチラリと思ってしまったが、高校へ行ってもバレーボールを続けようと思える何かがあったのだろうし、ココにいると言うことはそれ相応の練習を積んできたのであろうことを思うと少し嬉しかった。
後輩は「ここで会えて嬉しいです!」と無邪気に話してくれた。
そんな試合も県大会の2回戦で敗れ、私は引退したのである。
***
もう卒業してからかなりの年月が経っている。
私は結婚し、現在は地元からかなり遠方で暮らしている。
それでも毎年、この時期になるとこんなハガキが届くのだ。
❇︎あとがき〜のようなもの❇︎
だいぶ前から自分のために、バレーボールをしていたコトを書いておこうと思っていました。
1つ1つ積み重ねて過ごしたことを、ただ単純に「バレーボールをやってたの」の一言だけで終わらせたくありませんでした。
書いてみて高校編が一番長くなりましたが、私にとって最も大変だと思っていたのは中学時代です。
高校のように皆が同じ方向を目指している中での辛さは別の打ち消し方がありましたが、中学のような「もどかしさ」や「やるせなさ」は感情の行き場がなく自分の中に溜め込んだように思います。また、ソコを上手く切り抜ける術も知りませんでした。そう言った意味でもやはり「思春期」は難しい時なのだと思います。
だけど、後から言えることは中学の時に自分の思うように突き進んで良かった。あそこで周りに合わせて「楽しいだけの部活」を過ごしていたのであるなら、高校へ入ってから皆との力の差に愕然とするところでした。
「まだ追いつける!」ぐらいのレベルを保てたことはほんのちょっぴり自信に繋がりました。
本当はこれ以降のこともぼちぼちあるのですが、最新記事に「バレーボールをしていました」がかなり並びましたので、また番外編として書いてみようかなと思っています。
「こんな自分語りなんてしちゃって大丈夫かしら?」と思っていた部分もあったのですが、コレを書いたことで私のブログを読んでくださった方がいらっしゃったのはとても嬉しかったです。
はてなさんで私のブログは主婦や子育て系と位置付けられてるっぽいですが、今までもそこまで子育てに特化していませんでしたから、これで良いんです。
もう何系のブログか全くわからなくなったやろ?(笑)
そんな訳でとりあえずおしまい!
関連記事:
バレーボールをしていました〜中学校編~その1 - バンビのあくび
バレーボールをしていました〜中学校編~その2 - バンビのあくび
バレーボールをしていました〜高校編~その1 - バンビのあくび
バレーボールをしていました〜高校編~その2 - バンビのあくび
バレーボールをしていました〜高校編~その3 - バンビのあくび
バレーボールをしていました〜高校編~その4 - バンビのあくび
バレーボールをしていました〜高校編~その5 - バンビのあくび
ハイキュー! ! ショーセツバン! ! III (JUMP j BOOKS)
- 作者: 古舘春一,星希代子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/06/04
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る
*1:『ハイキュー!!』の日向みたいにむやみやたらには吐かないよw