バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

カモン カモン!

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映画『カモン カモン』が観たくて、上映館を調べたら、近場で上映されていなかったので、名古屋までレッツゴー。

はじめてミッドランドスクエアシネマへ足を踏み入れた。場所がわかるかなと心配したが、名古屋まで同行していた息子(完全別行動)が、ミッドランドスクエアシネマまで地下街から連れて行ってくれた。公式に書かれたaccessをガン無視するうちの息子。

「これが最短だと思うから」

次にひとりで来られるようにしっかり覚えた。

ミッドランドスクエアシネマはドーナツセットをおしてる感じだったけれど、お腹が空いていなかったのでドリンクを購入し着席した。このドリンクがいつも悩ましい。なくても良いのだが、上映中に咳き込んでしまったことがあり、その記憶がずっとこびりついているため飲み物がないと怖いのだ。けれど、最近、トイレが近くてどうしたもんかと思っている。もはや醤油さしのようなものに水分を入れて、口にぴゅっと飛ばしたらどうだろうとか本気で考えるレベル。

私の咳って気管が弱いから連続しちゃうんだよなぁ……。良いアイデアがあれば教えて頂きたい。

さて「カモン カモン」だが、観に行って良かった。めちゃくちゃ良かった。

大筋はホアキン・フェニックス演じるラジオジャーナリストのジョニーが妹が留守にする数日間、9歳の甥、ジェシーの面倒を観る話なのだが、幾つも枝分かれした関係性が人間って大変だなと感じさせた。

ジョニーは子どもといういきものを知らず、ジェシーの理解不能な発言や行動に頭を悩ませる。ジェシーはただの扱いづらい子どもではない。彼にも彼なりの苦しみや思いがあって動いている。たかが9歳の子どもと思ってはいけない。人は人として生まれたときから個人として尊重されるべきものだと思う。

ジェシーの母親はいつもジェシーの行動に悩みながらも、向き合っていた。大人が悪ければちゃんと謝る。

大人だから謝らなくてもいいなんてあり得ない。大人でも子どもでも間違えていたら、謝って関係修復をすればいい。いたってシンプルだ。

ジェシーの父親は音楽家で心が乱れる時があるという。その父親との関わりと家族の関係性からも得るものがあった。

とにかくジェシー役のウディ・ノーマンが素晴らしい。かわいくて生意気ででも、線が細いところもあって、私が思い描く子どもであった。

 

人は誰でも未来への責任を持っている。

この言葉にガツンとやられた気がする。生きることに一生懸命で未来への希望が見いだせずにいたのだけど、私の未来しか見ていないのはよほど視野の狭いことだと思った。

「カモン カモン」

未来よ、やってこい。

私の、私達の未来は自分の力で手繰りよせるものだ。私の感情のコントロールを人に委ねないように、私の未来への舵も人には委ねない。

それくらいの強さは持っていようじゃないか。

カモンッ!

 


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パンフレット、写真も内容も充実していて、こちらも素晴らしい!