バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

思った

五月。

田んぼに水が入った。 この時期の田んぼはまだ稲も植えたばかりのため、稲の存在感より揺れる水面が気になってしかたない。 とてもきれいなのだ。水面に映った空が。 景色がゆらゆらゆれる。 私も一緒にゆらゆらゆれる。 ・・・ 二十代前半の頃、大きな挫折…

自由に本が読めるので。

現在、放送されている「越路吹雪物語」を見ている。越路吹雪に興味があるわけでも出演者に興味があるわけでもなかったが、前クールの「トットちゃん!」の流れで今回も見始めたら思ったより面白くて毎日楽しみにしている。私は月丘夢路役の早織さんの雰囲気…

私はそれでも生きている。

いつも会社を出てから駐車場まで歩くのだけれど、こないだまでは真っ暗で道路を通る車にはねられないように気をつけながら端っこを歩いていたのが、いつの間にか帰る時間も周りが見渡せるくらい明るくなっていた。1年を通して1番寒いのは今頃だと思うけど(…

明日のことはわからないけれど。

気づいたら12月になっていた。 心も体もバタバタしているけれど空回りして着地に失敗しているような日々。 先日、伊勢で行われた一箱古本市をのぞいてきた。 駐車場から川沿いを歩いて会場へ向かう。 水面をすいすい進む鳥は優雅でのんびりした雰囲気だった…

移り変わり

津の大門で行われた「津ぅのドまんなかブックテラス 」へ行った。 メインは一箱古本市だったので、ぶらぶらしながら絵本を物色し、スズキコージの「エンソくんきしゃになる」を購入した。「記名があるので10円でいいですよ」と言われ10円を支払った。エンソ…

好きな人の顔が思い出せない

テレビで芸人さんが「自分は好きな人の顔が思い出せない」って話をしていて、言われてみれば私も思い出せないなぁと思った。 その番組ではもう一人の芸人さんが自分もそれに当てはまるのだけれど、どうしてなのかが読んだ本に書いてあったんだと説明し始めた…

寺地はるなさんの『みちづれはいても、ひとり』を読みました

寺地はるなさんの『みちづれはいても、ひとり』を読んだ。 結婚はしているけれど、子供はいない。しかも夫と別居中で、ちょっと前まで契約社員で今は職を探している弓子39歳。 男とすぐに付き合ってしまうけれど、二股をかけない、既婚者とは関係を持たない…

2017.10.20

今週はバタバタと忙しかった。 月曜日は娘を歯医者へ連れていき、火曜日は息子が通っている塾の保護者会、水曜日は娘の社会科見学があって弁当を作り、さあ、今週の山は越えた!!と思ったら、一緒に働いている人のわりと大きいやらかしが見つかった。水、木…

なにか

今年はハチが多いらしい。 と、こないだ娘が学校で聞いてきたようだが、実際にハチを目にすることが多い気がしている。 先日、公園に行った。その公園は起伏のある箇所があり、ちょっとした山道を歩いているような気分になれてしまう素敵スポットであったが…

どんな絵本を読んできた?

母が幼稚園教諭(のちに保育士)であったためか、家にはたくさんの絵本があった。毎日毎日本棚から絵本を取り出して読んだり、読み聞かせてをしてもらっていたので「思い出の絵本は?」と問われると逆にしばらく悩む羽目になった。 私にはとにかく何度も擦り…

そろそろ歩いてぱーっと走る

モノを捨てるのが苦手だ。 もしかしたら使えるかも?もしかしたらまだ着るかも? 裁縫もたいしてしないくせに、もしかしたらリメイクできるかも? もしかしたら……は恐ろしい魔法のようにずっと頭の中をぐるぐる回っている。 でも、ほとんどの場合、結局「も…

「たべるのだいすき」

私が通っていた中学校は白飯は家から持参し、おかずのみを業者が届けるというかたちをとっていた。業者から届けられるおかずは何度も使ってだいぶくたびれているような容器(お弁当箱)に入っていた。 容器をあけると中は3つに仕切られており、メインのおか…

笹の舟に横たわる

こどもの頃、自分より年下の子に慕われることが多かった。 遠い親戚にしぃちゃんという女の子がいた。間柄は遠いのだけれど、家が3つ隣の町とわりと近かったため、年に数回会うことがあった。はじめて会った時はお互いに様子を伺って親の後ろに隠れながら相…

やさしさのカケラ

豊田市美術館を訪れた際、ミュージアムショップで「クマモトのカケラ」を購入した。 「ウサギのブローチがかわいい!」と思い、手に取ったのだが、こちらは小代瑞穂窯 福田るいさんが熊本地震復興支援のチャリティーとして考えられたものとわかり、購入に至…

「好きなもの」についての話をたくさん聞いてみたい

検索流入ワードで「孤食ロボット」が増えたため、どうした?なにがあった?と思ったら、ドラマ化するらしい。しかもロボット役をジャニーズの子(Hey!Say!JUMP)が演じるというので、どんなもんかとサイトをのぞきにいって「ああ…うん…」と頷きながら静かに…

雰囲気美人な店員さん

コンビニに寄ったら、レジが外国人のお兄さんだった。肌はやや黒く、手つきはまだぎこちなさのある若いお兄さんで、名札を見たら外国人っぽい名前が書いてあった。 私の前に並んでいた方が思ったよりも会計に時間がかかったため、私は空いた隣のレジに移った…

変化を楽しむこと

ブログを書き始めてもうすぐ丸4年になる。書き始めた頃からベースは日記であり、たまに興味のあるものについて好き勝手に語るくらいなので特に気負いもせず淡々と続けている。4年が短いとも長いとも思わないし、私自身はあまり変わっていないように感じるけ…

ファッジが甘くて泣けてくる

桜の花が満開になったとたん降りだした雨は花見客を蹴散らそうと企んでいるのかと思うほど、まだ止む気配を見せない。 私の運気が上がったり下がったりするのと連動するように、空の様子も晴れたり雨降りだったりしていて、「なんなの、私の心を読んでるの!…

ゆらめく

人の気配を感じると、落ち着いたり震えたりする。 それは相手次第であって、あの人だと思うと、近くにいる安心感で落ち着くし、また別のあの人だと思うと、関わりを持ちたくなくて心が震え、息を殺す。 「気配」は物理的な距離だけの話でない。 例えばインタ…

「眠れない夜は体を脱いで」

太陽の光が優しく降り注いでいる穏やかな日だった。 毛布を干したあと、空気の入れかえするべく部屋の窓を開けた。ほんの少し前まではどれだけ天気が良くても、窓を開けるとものの数分で肌寒く感じたが、今日はずっと窓を開けていられた。少し目のつりあがっ…

寺地はるなさんの『月のぶどう』を読みました

寺地はるなさんの『月のぶどう』を読んだ。 実家である天瀬ワイナリーを営み発展させてきた母が、突然倒れ、かえらぬ人となった。 優秀で美しい母を目指して生きてきた双子の姉・光実(みつみ)と、二十六歳になっても逃げることばかり考えている弟・歩(あ…

ぎゅうぎゅうのぎゅうぎゅう詰め。

10年ぐらい一緒に働いていた方が年末で退職された。 11月頃からその方の仕事を何人かで割り振り、引き継ぐ準備を進めていたのだが、一番引き継ぎ量の多かった方がなんにも言わずに逃げた。その人の仕事量がやりきれないぐらい増えたわけではないのだが、どう…

2017年にやりたいこと。

心が穏やかでないと人に優しくするのは難しい。 忙しい生活の中でも、自ら安らげる一瞬を探し、作り出せるようにすること。 具体的にどういったことかといえば、自分を甘やかすことに尽きるので、なんだなんだ、楽じゃないかってなことになる。が、わりとそ…

ペダルを踏め!

未だかつてジャニーズにハマったことがない。テレビを眺めていてかっこいいな、光ってるな、などと思ったことは何度もあるが、特定の人が出ている番組をチェックしたり、その人目当てで雑誌を購入したことはない。 だが、そんな私でも思い出と紐づくジャニー…

感情がある「いきもの」なので。

以前に行ったことのある素敵な喫茶店が移転し、オープンした。移転したのが古民家とのことで、これは更に素敵なお店になってるのだろうと期待しつつ、車を走らせ喫茶店へ向かった。 喫茶店は外から見ただけで、落ち着きのある優しい雰囲気が漂っていた。 駐…

グリコ。チヨコレイト。パイナツプル。

車で信号待ちをしていたら、歩道を歩く親子が目に入ってきた。お父さんは左手に買い物袋を提げていた。女の子は小学校低学年ぐらいで快活そうに見えた。 ふたりは手を高く挙げて向かい合い、じゃんけんをしていた。 女の子が勝ったらしく、大股で跳ねるよう…

「世界が崩壊したとき、大切なことの九十九パーセントは、ただそこにいてくれることだった」

昨日まで降り続いていた雨があがると、一気に気温が上昇したのを感じた。雨は嫌いではないけれど、暗い空よりも明るい空の方が見ていて気持ちが良いとは思う。 雨上がりに私が手に入れたものは、青い空とほんの少しふわふわと軽くなった体だった。 どこかを…

移ろいゆく季節

きれいな雲を見ることが多くなった。 日によって形も様々だし、真昼間と夕方では色味が変わって、違う趣がある。単純に綺麗だと思いながらいつもぼんやり眺めている。 田んぼの稲刈りが終わり、カントリーエレベーターが夜に灯していた明かりも灯らなくなっ…

それくらいのサイクルで。

7月も終盤に差し掛かったというのに驚くほど涼しい。果たして今は夏なのかと疑ってしまう時もあるのだけれど、風に吹かれて響いた風鈴の音があまりにも夏っぽかったので、やはり今は夏なのだと思い直した。 夜。窓を開けていると人の声が部屋まで入り込んで…

『なきむしこぞう』を読みました ~愛らしくてきらきらした宝石が落ちるようなお話でした

幼い頃、気がついたら白いうさぎのぬいぐるみがそばにあった。くたっとしたうさぎのぬいぐるみは座らせることもできず、ひげは切り取られ、お腹のあたりは赤と黒の縞々になっていた。目はぎょろりとしていて特別可愛いと思うぬいぐるみではなかった。当時、…