バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

おもひでばなし

遠き夏の日のあと

キミは自転車を止めるとこう言った。 「実はあなたに一目惚れしたんです。付き合うとかそんなのはまだ良いんですけど、とりあえず友達になってくれませんか?」 一瞬、時が止まった。 あまりにも急な告白だったため、言われた言葉の意味を理解するのにしばら…

遠き夏の日

汗がだらだら出るようなとても暑い夏の日。 「こんなに暑い中で寝てられんやろ・・」 誰もが思うぐらいのそんな日に、私はなぜか朝寝坊をした。ありえない。自分で自分を疑った。目覚めた時、寝間着は汗でぐちょぐちょで扇風機が右から左へゆっくりと首を振…

短い髪の毛

小学3年生の時。 それまで長かった髪の毛を「暑いから」という理由だけでバッサリと切った。 ぐだぐだと考えたりもするくせに、そんな時だけ思い切りが良いんだよなぁと我ながら思う。 私は「かわいい系」か「キレイ系」かどちらかに必ず属さなければいけな…

バレーボールをしていました~番外編~O先生との思い出

☆私のブログをいつも読んで下さっている皆様、ありがとうございます☆ 1つ前の記事は私がたまに書く子ども関係の記事になりますが、基本的にこちらのブログはゆるっと日々のことを書いたり、痛いくらい思い出をつらつら語る自己満足なブログとなっております…

バレーボールをしていました〜高校編~その6(完結編)

K商業に勝利した私達だったが、次の3回戦で負けた。 やはりココが1つの壁なのだろう。ここより上は強豪ばかりだった。 春が来て、私は3年生になった。 高校での部活動も残りわずかである。 新1年生にコートネームを皆でつけている時、入学したばかりの自分を…

バレーボールをしていました〜高校編~その5

新チームとして初めて挑む公式戦の前に、私達2年生には修学旅行があった。 私の高校は修学旅行で平和を考えることも1つの目的としていたため、原爆ドームへ行くことは必須となっており、そんな条件で組まれた日程は岡山、広島、小豆島、京都だった。 修学旅…

バレーボールをしていました〜高校編~その4

時は過ぎ、また春がやって来て私は高校2年生になった。 新1年生も入部し、より一層部活に励んだ。 私の1コ上の先輩は背があまり高くない人が多かったため、アタッカーではなくリベロの取り合いが熾烈であった。いつもその熱い光景を「すごいな」と眺めていた…

バレーボールをしていました〜高校編~その3

なんとか地区予選を勝ち抜け、県大会への出場が決まったM女子高。 県大会を2週間後に控え、動きを確かめながら再度練習に励むはずだったのに、ここで思わぬ事態に見舞われた。私と同じポジションであるタロー先輩が足の怪我のため、医者から全治1か月と言い…

バレーボールをしていました〜高校編~その2

「試合の流れを変えてくれないか?」 最終セットで7点差をつけられて劣勢の状態という大事な場面で、自分が呼ばれるとも思っておらず、ド緊張でロボットみたいなカクカク動きの私。*1 「ワタシハ ナニヲ シタラ ヨイノデスカ?」 とO先生に尋ねる。カタカ…

バレーボールをしていました〜高校編~その1

めでたく希望の高校に合格し、私はM女子高へ通うことになった。 前回の記事で書いたようにこの高校には普通科しかなかった。 「それだけバレーボールに打ち込んでいたのになぜ?」 と思って下さった方もいると思うし、それは高校選択の時に先生にも言われた…

バレーボールをしていました〜中学校編~その2

3年生が引退し、新しい部長(キャプテン)を決めることとなった。 私達の学年にはいつも連絡係をしてくれているCちゃんがおり、Cちゃんは統率力も人望もあったため、私も含め全員がCちゃんは部長になると思っていた。 当日。教室で顧問の先生を待っていると…

バレーボールをしていました〜中学校編~その1

「バレーボールをしよう。もっと強くなりたい」 その気持ちだけを持って中学校のバレーボール部へ入部した私。 だが、私の中学校のバレー部は地区予選で2回勝てば良い方と言うぐらいの大したことがないチームで、それが故、「勝ちに行くより楽しければ良い…

バレーボールをしていました〜小学校編

アニメやマンガはそんなに詳しくないのだが、たまたまテレビで『ハイキュー!!』を観た。 小、中、高、それからその先もちょっとだけバレーボールをしていた私は、「おおっ!」とテレビに釘付けになった。 会社で何気なく「テレビで『ハイキュー!!』ってのが…

記念日と思えばそれが記念日

一般的に言う「記念日」と言うものにあまり執着がない。 一応、結婚しているので「結婚記念日」という認知度の高い記念日があるのだがそれさえもけっこう忘れていたりする。 入籍したのは3月だったのだが、特にその日に思い入れがあるとかではなくお互いに都…

雨の日のグラウンド

雹が降ったり、大雨が降ったりと今年の梅雨はなかなかの存在感を放っている。 けれど私が住んでいるところの天気はどうかと言えば、「晴れ時々曇り、そのまた時々雨」ぐらいの感じなのであまり梅雨っぽさを感じていない。 夏が近づき、気温の上昇を感じなが…

クマのシャボン玉

あの日はクッキリとした青空が広がっている穏やかな日だった。 お花見に行こうということになり、土手に桜、その下には菜の花が一面に広がっている桜の名所へ車で向かった。 私は助手席、運転席には彼(現在の夫)が座る。 MT車を運転する彼の左手はシフトレバ…

絵本『チェロの木』を読んで〜ヤイリギターを思い出す

『チェロの木』を読みました。 チェロの木 作者: いせひでこ 出版社/メーカー: 偕成社 発売日: 2013/03/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 森の木を育てていた祖父、楽器職人の父、そして音楽にめざめる私。 つながりはとても温かく優…

子どもだった私が先生に対して思っていたこと

会社のお姉さん(と言ってもそこそこの年齢)には高校1年生の娘がいるのですが、先日、お姉さんは娘が通っている高校へ呼び出されました。 何でも「髪の毛の色が茶色いから」らしいです。 娘さんは一度茶髪にしたことがあるらしく、指導があったので黒く染め…

「ここではないどこかへ」

教室で皆の輪に入るでもなく、ポツンと席に座り、本を読んでいるような人に話しかけるのが好きだった。 おそらく、輪に入らず自分の世界を見つづけている人が何に興味を持っているかが気になって仕方がなかったんだと思う。 高校の時に気が付くといつも本を…

『日ペンの美子ちゃん』は4代目が好きでした

先日、雑誌の広告の話をしていた時に「そういえば、なかよしやりぼんなんかの少女漫画雑誌の広告ってサン宝石しか覚えてないわー」と言ったところ「日ペンの美子ちゃんをお忘れでは?」とご指摘頂き「おおっ、美子ちゃんごめんなさい」と小さな声でつぶやい…

マリリンと一緒にスルメをかじりたい

時々「私ってば女子高だったのよ」とこちらに書いておりますが、よく言う「女子校あるある」にどれほど私が当てはまっているかと言えば半分いけば良い方ではないだろうか?てなぐらいの位置に私はいました。 男子校でも共学校でもそうだと思いますが、全体的…

『夏の水の半魚人』を読んで引っ張り出された記憶

『夏の水の半魚人』を読んだ。 夏の水の半魚人 作者: 前田司郎 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2009/02/27 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 33回 この商品を含むブログ (32件) を見る 酒井駒子さんの表紙が素敵。(文庫版は違うんだけどね) 冒頭数…

文字を書くのも手紙を書くのも大好きです

上手いとか下手とかは別にして、私は文章を書くのが好きだ。 本を読んだり、音楽を聴いたり、友人の文章を読んだりして覚えた言葉をどうにか並べてキレイな文章が出来ると嬉しくなる。本当に自己満足でしかないのだけれど、とても楽しい。 同じように紙に文…

ぽろぽろぽろ。

あれは6年生の時だった。 同じクラスにいたトモくんと体育委員が一緒だったこともあってとても仲が良かった。 トモくんは容姿は普通だったけど面白い人だったのでクラスの人気者だった。 私が操り人形みたいな真似事をすると人形になって変な動きをしてくれ…

友人から届いた手紙

しばらく前の話になりますが、小学生の時から友人であるちかちゃんから手紙が届きました。 「年賀状のやりとりはしてるけど、なんのお手紙だろう?」と思い、封を開けて見るとこんなモノが入っていました。 一瞬「なんだ??」と思いましたが、だんだん記憶…

2011.9.18.を思い出す

ボーッとした頭で信号待ちをしていたら、視界にコレがぐわっと入ってきた。 2011年に行われたAIR JAMのリストバンド。 あれからずっと車の中に置いてある。 いつもはそこにあるのが当たり前過ぎて目に入ってこないのだが、今日は「ここ、ここ!」と主張する…

日光過敏症なんです

お天気の良い日が続きポカポカ気持ちが良い。 桜の花はだんだん散ってくるが、ひらひら舞い落ちる花びらは可憐で美しいと思う。 だが、それに見惚れてボーッとしていると私の頬はピリピリと痛み出す・・。 きたっ!ヤツがきたっ!私の天敵である日光が・・。…

春ですもの。踊り上がれ!(願望)

友達からもらった本をめくりながら、なぜだか初めてバイトをした時のことを思い出した。 私が初めてバイトをしたのは高校3年生の時だった。 高校生活=部活動のような生活を送っていたためアルバイトは無縁だったのだが、受験を終えて時間が出来たので「バイ…

思い出の地で何を思う

思い出の地に立った時、人は何を思うだろう。 以前、葛西臨海公園でみんなで遊ぼうとなった時があった。 その頃遊んでいた友達はグループ内で誰かの誕生日がくると、皆で誕生日を祝った。 それも大抵はお店とかではなく野外。公園で丸いケーキを切って食べた…

管理栄養士国家試験を受けた時のはなし

3月になると管理栄養士国家試験を受けたことを思い出す。 私は栄養士養成施設の短大を卒業している。 卒業後、全く関係のない職に就いたが転職し、調理(栄養士の仕事を含む)の仕事に携わった。 最初は全てが手探りで何も上手くいかなかったが、実務経験がな…