バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

寺地はるなさんの『ビオレタ』を読みました

寺地はるなさんの『ビオレタ』を読んだ。 婚約者から突然別れを告げられた田中妙は、道端で大泣きしていたところを拾ってくれた菫さんが営む雑貨屋「ビオレタ」で働くことになる。そこは「棺桶」なる美しい箱を売る、少々風変わりな店。何事にも自信を持てな…

学校からの配信メールで感じたこと

学校からの連絡事項をメールで受け取っている。 その昔は連絡網があって、電話でなんとか回していた記憶があるが、最近は学校からの一斉配信メールで成り立っている。 4月になると、毎年配信メールが届くようにこどものクラスや地域、クラブ活動を選んで登録…

私が好きな『雨の日が楽しくなる絵本』をご紹介します☆

6月になりました。 少しずつ梅雨入りしていく日本列島。 雨は好きですか? 私は雨の音やにおいが好きなんですけど、洗濯物がスッキリと乾かなかったり、どこかカビくさかったり、湿気でジメジメしていると、ちょっぴり気分が落ち込みます。 そんな時は「雨の…

2015.5.31 〜小さなプライドと色のある文章

中学生の頃、定期テストの1日目が終わると、「今日は家に帰って何時から何時までは数学やって、次は国語やって…」みたいに2日目の勉強計画を細かく立てるのが好きだった。勉強するのが特別好きだったわけでもなく、ものすごく賢いわけでもなかったけれど、…

本屋さんの絵本売り場をじっくり眺めたりする話

微妙な熱とともに過ごす生活。 本を読むならサクッと読めるものが良いかなと思い、『書店ガール4』を手に取った。 書店ガール1〜3は理子と亜紀が中心の話であったが、こちらの4は理子と亜紀に憧れる若い世代、彩加と愛奈の話だった。迷いの中で少しずつ答え…

ハロー、ハロー、微熱ちゃん☆

ごきげんよう、ごきげんよう、皆様ごきげんようー。 昨日の日記にて皆様から「はよ、寝ろ!お大事に☆」とのお言葉を多数頂きまして、私は嬉しくて嬉しくてチンアナゴのパペットを手にはめて、息子の頭をがしがしとチンアナゴでかじったりしてしまいました。 …

2015.5.23~2015.5.24 ~熱の中で見える世界

熱をもったまま過ごした週末。 文字通り、金曜夜になんとなく体の異変を感じ、体温を測ってみたら37℃を超えていた。土曜日も日曜日もごろごろしながら、揺れるカーテンを眺めていたのだが、カーテンの隙間から外の音が断りもなく部屋の中へするすると入り込…

不思議な空気に纏われた『をちこちさんとわたし』を読みました

『をちこちさんとわたし』を読んだ。 表紙が綺麗だ。 ただそれだけの理由で手にした本は、それだけの内容で終わるような本ではなかった。 菊は自分が誰だかわからず、気がついたときには手相で生計を立てている遠近(おちこち)さんと一緒に暮らしていた。古い…

がんばれ、私の脳内会議!

今年度、こども達は土曜授業が5回ぐらいある予定なんですが、その1回目が先週の土曜日にありました。ってことは私、午前中、時間できたやん?使わない手はないやん?そんなうははは~が脳内を駆け巡りまして、それいけ!どんどん、ぱふぱふ♪と映画館へすたこ…

はす向かいのキミを眺めている

車の中で流れていた曲の「はす向かいの家」と言う歌詞を聴くたびに、その響きに心を掴まれる。 「はすむかい」は漢字で書くと「斜向かい」。文字通り「ななめまえ」を意味する。 こどもの頃、新聞配達の順路帳を目にする機会があった。順路帳は新聞配達をす…

公園をめぐる冒険

息子がまだ2歳くらいだった頃。 カーテンを開け、眩しい太陽の光が差し込む日は、いつも息子を自転車に乗せ公園へ向かっていた。 決まったママ友がいる訳でもなく、またそのような付き合いが苦手だった私は、毎日違う公園へ行っていたのだ。 地図で公園があ…

「泣ける本」という表現が苦手です

「泣ける本」と銘打たれた本が苦手です。 実際に読んでみれば私も泣くかも知れないのだけれど、帯やPOP、見出しに「泣ける本」と書かれてしまうと、どうにも食指が動かないのです。むしろモヤモヤしながら一歩二歩と後退りしてしまうぐらい。「笑える本」と…

2015.5.13 〜微妙な違いがわかりますか

先日mixiに日記を書いた。 書き終えた後、その日記がまるっと2年ぶりの更新だと気づいた。 mixiは身内と言えるぐらい近い友達にしか公開していない。今でもスローペースではあるが、内輪話が呟かれ、彼、彼女らが日々を過ごしている事を目にし、安心している…

『今も、昔も、これからも。』 あとがきのようなもの ~一歩先も未来だから

グリンピースがたくさん採れたので、毎日のようにサヤからグリンピースを取り出しています。 筋に沿って指をゆっくり入れ、中に入ったまあるいグリンピースを指で取り出していきます。 丁寧にやっているつもりなのに、何粒かはサヤからこぼれてコロリと転が…

2015.5.10 〜ちびちび味わい広がっていく

連休中、特に遠出をしたわけではないが、目新しいものに触れ、行き交う人を眺め、知らぬ街を歩いたらそれだけで私の許容範囲が大きくなった気がする。 これは一時的に「気がする」だけであるかも知れないし、そうでないかも知れない。 家で本を読むのも楽し…

はてな題詠「短歌の目」 5月 〜これは私の涙の味だ

こんにちは。 今回も短歌の目に参加致します。 第3回「短歌の目」5月のお題および投稿作品一覧です - はてな題詠「短歌の目」 回を重ねるごとに難しく感じるのはわたしだけでしょうか? 連休で刺激を受けてぱーんと弾けた後ですので、いつも以上にゆるりと詠…

『こどものころにみた空は』 〜工藤直子さんの詩と松本大洋さんの挿絵が素敵な本でした

先日、シマウマ書房へ行った。棚に並んだ本の背表紙を目で追っていると、赤い色が一際目立っていた本があり思わず手に取った。ぱらぱらめくって読んでみたら、ぐいぐいっと私の心を掴まれたので迷わず購入した。 その本がこちら。 『こどものころにみた空は…

壊れたオルゴールに君をのせて

4月に中学生となった息子だが、彼は小学校最後の図工の作品としてオルゴールを製作した。 正確にはオルゴールケースを製作したが正しい。オルゴール木箱を製作するキットが学校教材にあるようで、釘を打ち、色を塗って自分好みのオルゴールケースを製作した…

2015.5.6 〜連休最終日の夜に

連休最終日の夜は、いつもの夜より更に静けさに包まれている。 蛙の声は近く、車の音は遠い。 あの溢れ出るような数の車の多くはもう眠っているのかも知れない。 *** 先日、名古屋へ行った際、「ON READING」へ立ち寄った。 bookshop and gallery ON READ…

『こんな こえが きこえてきました』 〜複雑に見える現実は単純な要素が重なりあって出来ていること

かがくのとも6月号『こんな こえが きこえてきました』を読みました。 ある交差点の11時10分の風景。 この中でどれほどの会話が飛び交い、どんなドラマが生まれているか、を考えることの出来る写真絵本です。 絵本のページのほとんどはこちらの交差点の写真…

『いつだって猫展』へ行って来ました

名古屋市博物館で開催されている『いつだって猫展』へ行って来ました。 「いつだって、猫に夢中!」 今も昔も猫は大人気。ときには美人の魅力をひきたてるマスコットとして、ときには恐ろしい妖怪として、さらには福を招くシンボルとして、猫は変幻自在に江…

2015.5.2 〜ぐいんと伸びる

ゴールデンウイーク初日は良い天気だった。 あまりにも良い天気だったので、午前中、ずっと洗濯機を回していた。1番最初に洗濯が終わった服を干すために外へ出た。 太陽が眩しく、高めの気温を肌で感じた。 物干し台の横にある娘が植えたミニトマトが、ほん…

『よるのかえりみち』を読んで 〜ぐっすり眠りたい夜に読んでほしいです

みやこしあきこさんの『よるのかえりみち』を読んだ。 遊び疲れたうさぎの男の子。お母さんに抱っこされて、家に帰っていく。 瞼が重たくなった男の子が見たもの。聞こえた音。 そこから感じられる想像の世界。 明かりの灯っている部屋。暗い部屋。そこでみ…

『今も、昔も、これからも。』

皆様、いかがお過ごしでしょうか? 急に暑くなり体がついていかず、五月病になる前に体調の優れない方もいらっしゃると思います。 はい、私もそうです。 ダラっとしていたい気分です。 さて。今回ものべらっくすに参加させて頂きます。 【第7回】短編小説の…

オレンジ、グレー、クロクロクロ

ここ数日のうちに次々と田んぼに水が引かれた。 パイプからざばざばと白いしぶきをあげながら田んぼに流れ込んだ水は、太陽の光を反射し、あちらこちらできらきらと光り輝いた。 苗を乗せた軽トラックは平日という言葉とは不釣り合いなくらいのんびり動き、…

おおきな木がほしかった

おおきな木がほしかった。 幼い頃。 小学校へ上がる前の頃。 私は大きな木が欲しかったのだ。 「大きな木がほしい」 その思いの先には、大きな木の上に小屋なんか作ってジュース飲んでお菓子を食べて、鳥がピーチクパーチク鳴いているのを聞いて「歌ってるみ…

秋田のフリーマガジン「のんびり」を読んだり。

今年の4月は例年に比べ、雨が多いように感じている。 息子が「また、雨か。しかも横殴りの雨って!」と言いながら、雨合羽に手を通していた。 中学に入学してから彼は何回、雨合羽を着たのであろう。通学した日の半分は着ているのではないだろうか。学校指定…

ドムドムハンバーガーへ行ってきた

その昔。 私が住んでいた都会でも田舎でもない平々凡々なマチにドムドムハンバーガーができた。 小さな駅の横に「ファーストフード店が建った!」と皆が浮かれて食いついた。 子どもでも手の届く値段のコロッケバーガーを食べながら、友達と待ち合わせもした…

小骨のように引っかかりたい

こちらの記事を読みました。 &amp…

15才の少年がアメコミを売りさばく『コミック密売人』を読みました

岩波書店のSTAMP BOOKSシリーズ『コミック密売人』を読みました。 コミック密売人 (STAMP BOOKS) 作者: ピエルドメニコ・バッカラリオ,杉本あり 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/02/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件)…