バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

過去に動かされている

桜の樹に青々とした葉が広がってきているのを眺めながら車を走らせた。週のはじめは気が重いが、明るい風景になんだかスタートが良いような気がした。 ただ、やはり、気がしただけだった。 そこからは慌ただしく動き、目の前の仕事に追われていたらあっとい…

ロビンソン

シャッフル再生をしていたらスピッツの「ロビンソン」が流れてきた。4月にこの曲を聴くと憂いを感じてしまう私がいる。 春の柔らかな風と桜の淡い色はいとも簡単に心を浮き立たせる。それは夏であれば花火のようでもあるし、秋であれば紅葉であり、冬ならば…

Goodbye

4月1日から働き始める息子が今日家を出た。 2ヶ月程度前から部屋を綺麗に片付けるよう伝えていたのだが「まだ大丈夫。絶対やる」の言葉を繰り返し、作業が一向に進んでいる様子がなかった。致し方なく、再度声をかけると苛ついた様子であったので、しばらく…

20240326

気圧のせいか一日中頭がいたい。 早く帰宅しようと思っていたが、気になる案件や呼び止められる件数が多く、気がついたら11時間労働だった。あまり遅い時間まで働いていると夕食を作る気力がなくなるため、最近は朝早く出社している。 雨が降っていた。吸い…

20240324

何かを書き出せばそこから文字が流れていく。そう理解していても書く意欲がわかず、しばらく景色を眺めていた。 書くことを生業にしているわけではないので、ムリに書く必要もない。ただ溢れた感情と言葉の行き場を失ったときに書き留める場所があればそれで…

ぎこちない動きで

最近はずっと暗くなってから帰宅していたため、久しぶりの夕暮れ空を目にしたら悲しさと虚しさでやるせなくなった。 20年くらい「季節を感じられる心のゆとりは持っていたい」とさまざまな場所で発しているが、そのゆとりすら持てていなかった日々は何処へ消…

20240309 老いも若きも

平日が多忙のためゆっくり眠っていたかったが、毎年確保している劇VIPの発売が今日だったので慌てて起きる。無事に劇VIPを手に入れたのち、息子に駅まで送ってほしいと頼まれたので車に乗せて駅まで送っていった。せっかく早い時間に外へ出たので、そのまま…

ポップコーンを食べている

知らぬ間に3月になり、啓蟄を迎えていた。草木も虫も土から外へ出たがる季節になったわけだが、今日は雨降りだった。 2024年になってから雨の日が多い。2月にこんなにも雨が降った年があっただろうか。雨の日に車を運転するのは神経を使うが、雨というカーテ…

「岐阜駅本の市 IPMのこと」と最近作ったもの。

3月2日に岐阜で開催された『岐阜駅本の市』に参加した。岐阜駅本の市は13の古書店による古書市と主にZINEなどを販売するIndependent Pubkishing Market(IPM)があり、私はIPMで出店した。 過去、一箱古本市には10回以上出店しているが、自分が製作したものが…

追いつめられて

先週、道路脇にパトカーが止まっていた。どうやら接触事故があったらしい。私は事故の現場をよく見かけるので、今年はいくつ遭遇したか数えようと思っていたけれど、もう幾つかわからなくなってしまった。ちなみに今朝もパトカーが止まっていた。 毎日、頭を…

星5つ

1月末に2年くらい一緒に働いていたパート勤務の方が退職した。退職理由を一言で表すならば人間関係ってやつである。今回退職された方をBさんとしよう。昨年、Aさんが退職されているのだが、AさんはBさんと折り合うことが出来ず退職した。Aさんが辞められたこ…

柔らかで温かみのあるもの

数ヶ月前の記憶が確かであるならば、例年より冬の訪れが遅かったはずなのだが、昨年とまったく同じ日に雪が降った。 移りゆく季節を肌で受け止める作業は切なくて、時折泣きそうになる。ふいに涙が溢れたら、きっと周りのひとは知らん顔してくれる。それが流…

制限と自由

津示路教会で午後に開催される箱舟古本市に出店する予定があったため、午前中は礼拝に参加した。 津示路教会は日本基督教団なのだが、私が幼い頃から通っていた教会も日本基督教団の教会なので、礼拝はいつもリラックスして参加している。たいして、知人の牧…

20240120

年が明けてから公私共に忙しく、気がついたら1月も半ばを過ぎていた。何も考えずにいたら、このまま来年になってしまいそうなので、とりあえず目標を立てた。1つは「積んである本を減らすこと(毎年言ってる気もする)」、もう1つは「褒められたら謙遜しない」…

『博物館の夜 原田郁子と寺尾紗穂』

京都文化博物館で行われた『博物館の夜 原田郁子と寺尾紗穂』へ行った。 寺尾紗穂さんは『博物館の夜』と題したライブを年1回程度で行っている。京都文化博物館は100年以上経つ建物であり、造りが重厚さに驚く。太い柱を眺めながら、戦争をも耐え抜いた建物…

京都へ行った日記。みたび。

京都へ行った。 今日の目的は原田郁子さんと寺尾紗穂さんのライブだった。昨年、ライブの情報が入るとすぐに出張の日とかぶっていないか確認し、チケットを取ったのだった。あとからこの日が文学フリマ京都の開催日と知り、せっかくなので文学フリマへ足を運…

歌の生まれる場所

名古屋ちくさ座で行われた「冬にわかれて」のライブへ行った。冬にわかれてのライブは2年前、ちょうど同じ会場のちくさ座で観て以来だった。 寺尾紗穂さん、あだち麗三郎さん、伊賀航さんの三人が奏でる音楽と空気に酔いしれた。曲に応じて楽器を変え、なん…

20240101

数年ぶりに東京へ行った。 夏に帰省したとき、東京へ行くつもりで予定を立てていたのだが、貧血の症状が酷くなってしまい断念した。あのときは駅の階段をのぼっただけで息切れし、すぐに心臓の鼓動が早くなったので、とてもじゃないけれど自らの足で移動でき…

何者かの手によって

先週ぐらいまで上腕、肩、背中が重く、寝てもラクにならなかったため、娘に湿布を貼ってもらっていた。娘が貼った皺のよった湿布は貼付直後は特に何も感じないのだが、数分経つとひんやりしてきて思わず笑った。 「うひゃひゃ」 これを3日くらい繰り返してい…

珈琲豆

体調が良くない。鼻の奥がつんとして頭が重い。体が不調を訴えてきたためか、心も一緒に何処かへいっているようだ。年末の慌ただしさはただでさえ、心と自身の距離ができやすい。距離が遠ければ遠いほど回復が遅くなる気がするので、できるだけ心と自身をを…

ひとりでしか見えない景色

少し遅めの起床。これから出かける予定があるのだが、まだ寝ている子ども達用におにぎりを握る。かつて「自分のことだけを考えればいい」という日があったことを忘れ始めている。起きたらごはん、起きたら洗濯、常に生活を共にしている者のことが頭をよぎる…

帰路

シネコンでレイトショーを観終えて席を立った。誰もいなくなった座席を横目に通路へ出る。フード売り場の照明はすでに落ちており、ショッピングモールへ延びている通路にはシャッターが降りていた。皆、足早にエレベーターへ向かう。昼間は多くの人で賑わっ…

沙東すずさん『奇貨』読みました

沙東すずさん(旧 メレ山メレ子さん)『奇貨』を読んだ。 恋人を終わりを迎えたことによる数々のエピソードをX(旧ツイッター)にたくさん投稿されていたのを眺めていた頃から「これは本になるはず。まとまった文章になったら必ず読む」と決めていたのだった。そ…

京都へ行った日記。ふたたび。

京都へ行った。 娘が京大で講習を受けるとのことだったので、そのあいだ京都の町をぶらぶらしたのだ。 京大へ娘を送ってから古書善行堂へ向かった。京大から善行堂までのゆるやかな坂は、秋の香りと学生街の香りが混ざり合い、どこか郷愁を感じた。 やや汗ば…

赤と青

「OnigiriAction」というプロジェクトがあり、おにぎりの写真を投稿すると、アフリカやアジアの子どもたちに学校給食が5食分提供されるらしい。何もやらないよりはやった方がいいと思ったので、何度かおにぎりの写真を投稿している。これは天かすと枝豆とお…

かかとを鳴らそ

四日市にあるこどもの本屋、「メリーゴーランド」店長の増田さんが講師のBOOKトークナイトに参加した。増田さんが講師なので語られるのは絵本についてだったのだが、直接的に絵本について触れるのはおそらく開催時間の半分にも満たしていなかった。これが増…

この道はいつか来た道

休日に名古屋へ行った。 天気の良い日で、噴水が光に照らされシャンデリアみたいだった。 名古屋市美術館で開催されている福田美蘭『美術って、なに?』へ。いつも聴いているアトロクで宇多丸さんが福田美蘭について話していたので、どうしても観たくなった…

しずかな場所へ

こないだまで芳しい香りを放っていた金木犀の存在が薄れ、なんと儚いものかと思いながら日々を過ごしている。 相変わらず仕事の量が多く、8時に仕事を開始しても、退社が19時になっており、もはや笑うしかない。以前は9時間以上労働すると帰宅時の車でぐった…

走る

先日、レイトショーを観るためにシネコンへ向かっていたところ、いつもはするする通過できる道がなんだか混んでいた。「金曜日の夜だから車が多いのかな」と思い、しばらく進んでみると橋の上で点滅する灯りが見えた。車が2台止まっていた。どうやら追突した…

歩む

MV

物事が荒れることなくただまっすぐに進んでいく。 ちいさな、わたしの周辺だけがぬるま湯に浸かっているようで、居心地が良くて居心地が悪いようで、何とも言えないこころを持って、今、呼吸をしている。 いつも何か足りなくて、いつもどこかで生きていてご…