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バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

寺地はるなさんの『月のぶどう』を読みました

寺地はるなさんの『月のぶどう』を読んだ。 実家である天瀬ワイナリーを営み発展させてきた母が、突然倒れ、かえらぬ人となった。 優秀で美しい母を目指して生きてきた双子の姉・光実(みつみ)と、二十六歳になっても逃げることばかり考えている弟・歩(あ…

今年読んで面白かった児童書2冊など。

本日はお日柄もよく。 歩けど歩けど忙しないのは、すべて12月のせいにして良いのだろうかと思いつつ、今日も足をたかーく上げて、なんとか前に進んでいる。 とりあえず年を越す前に「今年購入した絵本」をまとめられたのでホッとしている。ブログの更新頻度…

ペダルを踏め!

未だかつてジャニーズにハマったことがない。テレビを眺めていてかっこいいな、光ってるな、などと思ったことは何度もあるが、特定の人が出ている番組をチェックしたり、その人目当てで雑誌を購入したことはない。 だが、そんな私でも思い出と紐づくジャニー…

亀の子だわしをにぎにぎしたように

喉の奥が痛い。強い痛みではなく、亀の子だわしを軽くにぎにぎしたような痛みだ。ただ、にぎにぎした痛みではあるけれど、にぎにぎよりも不快感は強い。雨でずぶ濡れになり、びちゃびちゃしちゃったスニーカーを履いてまだ1kmぐらい歩かねばならないぐらいの…

温かい闇を泳いでいること

なにか書きたいと思いながらも紡ぐ言葉が見つからずにいた。 言葉が出てこないときは、静かに過ごす。 中澤日菜子さんの『星球』を読んだ。星に関する6つの短編は読みやすくて穏やかな気持ちになれた。中澤さんの『お父さんと伊藤さん』が好きだったので、…

どこのこきのこ☆ きのこときのこの本と。

昨日の記事に書いた通り、きのこを眺めながら公園を一周した。 きのこは好きだけど、そんなに詳しくはないため、説明などはできない。 けれど、色んなきのこを見ることができて楽しくなったので、写真を何枚も撮った。 山ではなく公園でもこれだけの「きのこ…

「世界が崩壊したとき、大切なことの九十九パーセントは、ただそこにいてくれることだった」

昨日まで降り続いていた雨があがると、一気に気温が上昇したのを感じた。雨は嫌いではないけれど、暗い空よりも明るい空の方が見ていて気持ちが良いとは思う。 雨上がりに私が手に入れたものは、青い空とほんの少しふわふわと軽くなった体だった。 どこかを…

『活版印刷三日月堂 星たちの栞』を読みました ~活版ってやっぱり素敵ですね☆

『活版印刷三日月堂 星たちの栞』を読みました。 あらすじはこちら。 川越の街の片隅に佇む印刷所・三日月堂。店主が亡くなり、長らく空き家になっていた三日月堂だが、店主の孫娘・弓子が川越に帰ってきたことで営業を再開する。三日月堂が営むのは昔ながら…

つづき は あした

会社で毎日たくさんの電話に出る。といっても大きな会社じゃないので、私が取っている電話の数は三桁まではいかないだろう。それでもまあ、それなりの数の電話に出ている。 夕方。電話が鳴ったのでいつものように受話器を取った。 「…佐藤ですけど」 若い女…

始まっても終わってもいない

雨音があまりにも大きかったのでどれほど雨が降っているのだろうと外を眺めた。 目の前にあった広葉樹の木は、わりと大きな木で、上部は雨に打たれて葉が揺れていたが、下部は上の葉が守ってくれているのか揺れていなかった。だが、下部のとある枝だけは上の…

そっと、そっと。

月に2回ぐらいの頻度で図書館へ行く。 土日に行くことが多いが、たまに仕事帰りに寄ることもある。 平日の夕方以降の図書館は人が少なく、とても静かで居心地が良いのだ。 あまりにも静かなため、私の足音もなんだかコツコツ響いてしまいそうな気がするので…

お楽しみは一番最後にとっておきましょう

なにもかもがなくなって更地のようになった地にうずたかく積まれていたのは、海水に浸かり、もう生きることのない車の数々だった。 あの時に見た車の山をおそらく私は忘れることはない。 *** 穂高明『青と白と』を読んだ。 故郷仙台を激震と大津波が襲っ…

最近読んだ本の話とか色々書いていますがみんなみんな幸せになりやがれ!!

月に一度ぐらいの頻度でこどもの本屋『メリーゴーランド』へ行っています。 毎月変わるディスプレイはテーマが設けられており、今月はお菓子のようでした。ケーキ、チョコレート、ドーナツ……考えただけでほんの少し笑えるのがお菓子のいいところであり、春に…

自転車で坂をのぼるあの人に向かって

鈴鹿サーキットで大きな大会が催されると近鉄白子駅付近は混雑する。 鈴鹿市の人口は約20万人なのだが、鈴鹿で毎年開催されるF1日本グランプリの来場者数は3日間合計で16万人にもなる。決勝がある最終日だけでも8万人の人が訪れる。普段はのんびりとした街並…

届いてほしい人に届けたい ~様々なことが紐でつながっているように見えた日

ブログを書いている理由は皆さんだいたい100個ぐらいあるのではないかと思っているのですが、私はその理由の1つに「本や舞台などの感想を書いた際に、稀に著者の方に文章を読んで頂けるときがあり、それがとっても嬉しいから」というのが挙げられます。 自…

ネコヤナギの花穂に触りたかったけれど

春を感じるのはくしゃみがひどくなったとか顔をかすめる風が暖かくなったとか街が闇に包まれる時間が遅くなったとかいろいろあるんじゃないかと思う。 ブログに梅の花の写真をあげている方がたくさんおり、それを見ても春がきたことをじんわり感じている。 …

『ジェーンとキツネとわたし』は孤独の中での生き方を模索する少女の話でした

『ジェーンとキツネとわたし』を読みました。 仲間はずれにされている5年生のエレーヌは、 悪口を落書きされても、からかわれても、いつも大好きな本『ジェーン・エア』を読んでやり過ごしていた。あるとき、しぶしぶ参加した学校の合宿に青い目のジェラルデ…

プラネタリウムとわたし

「今年は毎月プラネタリウムへ行こうね」 小学4年生ぐらいの頃、母が急にそう言いだしたため、その年は毎月プラネタリウムへ行った。 プラネタリウムは児童館の2階にある小さなもので、大人100円こども50円程度の価格設定になっている地域に密着した施設だっ…

俳句も短歌も詩もみんなみんな面白い ~言葉ってすごいんだ

現在発売されている飛ぶ教室44号、金原瑞人編集号を読んだ。 最近の飛ぶ教室は著名な方の編集号を企画しているのだけれど、金原瑞人さんが編集号を依頼され、真っ先に思いついたのが詩、短歌、俳句の特集だったらしい。 表紙に並ぶ名前を見てもわかるように…

『エスカルゴ牧場』へ行ってきました!

三重県松阪市にあるエスカルゴ牧場へ行ってきました。 私がエスカルゴ牧場へ行きたい!と思ったのはメレ山メレ子さん(id:mereco)さんの著書『ときめき昆虫学』の中でこの牧場のことが書かれており、うわっ!なんだか面白そう!と思っちゃったからです。 ただ…

寺地はるなさんの『ミナトホテルの裏庭には』を読みました

寺地はるなさんの『ミナトホテルの裏庭には』を読みました。 私がはるなさんの作品を読むのは「背中に乗りな」「こぐまビル」「ビオレタ」に続き、4作品目でした。毎回、引き込まれてすぐに読み終わってしまうため、今回はちまちま読むつもりでいましたが、…

2016.2.14 ~なにもない けれどワタシはいます

今日の天気はちょっとおかしくて、夜中に降った雨が朝上がったと思い、洗濯物を干そうと外へ出たら天気雨だった。そのあとも晴れたり曇ったり、大忙し。けれど、空気は暖かく、春のようなにおいがした。 友チョコだとか、義理チョコだとか、彼氏にチョコをあ…

2016.1.17 ~可愛いものは眺めるだけで幸せだ

穏やかな日曜日。 今日は、メリーゴーランドで開催されているスズキコージの「ヤッホーホイホー」展を観に行った。(今日が最終日) 今月のメリーゴーランドのディスプレイはおさるさんがいっぱいだった。 ここにディスプレイされている下段真ん中の「おさる…

『「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんの話。」初恋本屋。』を読んで ~本と私の思い出をつなげていく

こちらのブログに度々、「本が好きだ」と書いているのだが、私は文学少女だったわけではない。今も昔も本が好きではあるが、学生時代は運動部に所属していたため、どちらかというとスポーツのことばかり考えていたように思う。あの頃に読んで、記憶に残って…

2015.11.19 ~嫌なヤツになるときもある

ぽつりぽつりと降りだした雨を見たときに、物干し台に干しっぱなしになっている洗濯物を思い出してやや焦ったが、さらに雨音が強くなってきたら、もう、どうでも良くなった。なるようになれ!と思った。 家に着き、干しっぱなしになっていた洗濯物に触れてみ…

「佐々木マキ:アナーキーなナンセンス詩人」 ~惹きつけられる重さと軽さ

もしも「好きな絵本作家を5人挙あげて下さい」と質問されることがあるとしたら、私はそのうちの1人にこの名をあげるであろう。 『佐々木マキ』と。 「佐々木マキ:アナーキーなナンセンス詩人」を読みました。 佐々木マキ: アナーキーなナンセンス詩人 (らん…

梨木香歩さんの『岸辺のヤービ』を読みました ~少しずつページをめくりたくなる本でした

本屋さんの絵本売り場をうろうろしているとき、隣の児童書コーナーに平積みにされていた『岸辺のヤービ』が目に留まった。 ヤービの可愛らしさに惹かれ、私は本を抱きしめレジへ向かった。 それが私とヤービとの出会いである。 『岸辺のヤービ』はケースに入…

2015.10.2 ~麦藁帽子を脱ぎ捨てたら猫がやってくるかも知れない

今朝の道路は混みあっていて、行く先々の信号で足止めすることとなった。 「ふぅ」 ため息をついた私の視界に、前を走っていた幼稚園のバスがぐいんと入ってきた。ワンボックス型の幼稚園バスは右側にひとり掛け、左側にふたり掛けの席があるようであった。…

今までにプレゼントされた本のはなし

本を貪るように読んでいる日々はなかなか幸せだ。絵本、童話、小説、エッセイ、コミック・・・手に触れたものから次々に読んでいく。本に触れたとき、忘れかけていた本の内容を思い出すよりも早く、私にその本をくれた人の顔が思い浮かぶことがある。ほとん…

胞子を撒き散らして 『胞子文学名作選』を読む

秋の陽射しは琥珀色をしていた。 そよぐ風が私の頬を優しく撫でながら、木々の葉をゆらゆら揺らしていた。 隣にいるあなたの髪は光にかざされ羽毛のように柔らかくふわふわ揺れていた。触れたかった。 手で触れてその感触とあなたがそこにいることが現実なの…

ピリッとしたユーモアがあるショートショート集『コリドラス・テイルズ』を読みました

『コリドラス・テイルズ』を読みましたー。 いやぁ、とっても面白かったです! 読み終えて、これは薦めたい!ぜひ読んでもらいたい!と思うほどでした。 コリドラス・テイルズ 作者: 斉藤洋,ヨシタケシンスケ 出版社/メーカー: 偕成社 発売日: 2012/10/02 メ…

『七夜物語』とこどもの成長

『七夜物語』を読んだ。 酒井駒子さんの表紙と同じように素敵なお話でとってもわくわくするファンタジーであった。 読み始めてすぐ、私はこどもの頃のわたしになった。 どこにでもいそうなこどもが本の世界へ導かれ、進んでいく、あの高揚感がそこにはあっ…

「不便」を選んでしまう私でごめんなさい

格安SIMのことなど全くわからない私が「みおふぉん」を使用することなった。 音声通話機能付きSIM(みおふぉん) | IIJmio 今までインターネットにつなぐ時はIIJmioのSIMカードを挿したスマホ、電話とメールをする時は電話がかけ放題のWILLCOMと2台持ちをし…

寺地はるなさんの『ビオレタ』を読みました

寺地はるなさんの『ビオレタ』を読んだ。 婚約者から突然別れを告げられた田中妙は、道端で大泣きしていたところを拾ってくれた菫さんが営む雑貨屋「ビオレタ」で働くことになる。そこは「棺桶」なる美しい箱を売る、少々風変わりな店。何事にも自信を持てな…

2015.5.31 〜小さなプライドと色のある文章

中学生の頃、定期テストの1日目が終わると、「今日は家に帰って何時から何時までは数学やって、次は国語やって…」みたいに2日目の勉強計画を細かく立てるのが好きだった。勉強するのが特別好きだったわけでもなく、ものすごく賢いわけでもなかったけれど、…

本屋さんの絵本売り場をじっくり眺めたりする話

微妙な熱とともに過ごす生活。 本を読むならサクッと読めるものが良いかなと思い、『書店ガール4』を手に取った。 書店ガール1〜3は理子と亜紀が中心の話であったが、こちらの4は理子と亜紀に憧れる若い世代、彩加と愛奈の話だった。迷いの中で少しずつ答え…

不思議な空気に纏われた『をちこちさんとわたし』を読みました

『をちこちさんとわたし』を読んだ。 表紙が綺麗だ。 ただそれだけの理由で手にした本は、それだけの内容で終わるような本ではなかった。 菊は自分が誰だかわからず、気がついたときには手相で生計を立てている遠近(おちこち)さんと一緒に暮らしていた。古い…

『今も、昔も、これからも。』 あとがきのようなもの ~一歩先も未来だから

グリンピースがたくさん採れたので、毎日のようにサヤからグリンピースを取り出しています。 筋に沿って指をゆっくり入れ、中に入ったまあるいグリンピースを指で取り出していきます。 丁寧にやっているつもりなのに、何粒かはサヤからこぼれてコロリと転が…

『こどものころにみた空は』 〜工藤直子さんの詩と松本大洋さんの挿絵が素敵な本でした

先日、シマウマ書房へ行った。棚に並んだ本の背表紙を目で追っていると、赤い色が一際目立っていた本があり思わず手に取った。ぱらぱらめくって読んでみたら、ぐいぐいっと私の心を掴まれたので迷わず購入した。 その本がこちら。 『こどものころにみた空は…

2015.5.6 〜連休最終日の夜に

連休最終日の夜は、いつもの夜より更に静けさに包まれている。 蛙の声は近く、車の音は遠い。 あの溢れ出るような数の車の多くはもう眠っているのかも知れない。 *** 先日、名古屋へ行った際、「ON READING」へ立ち寄った。 bookshop and gallery ON READ…

秋田のフリーマガジン「のんびり」を読んだり。

今年の4月は例年に比べ、雨が多いように感じている。 息子が「また、雨か。しかも横殴りの雨って!」と言いながら、雨合羽に手を通していた。 中学に入学してから彼は何回、雨合羽を着たのであろう。通学した日の半分は着ているのではないだろうか。学校指定…

15才の少年がアメコミを売りさばく『コミック密売人』を読みました

岩波書店のSTAMP BOOKSシリーズ『コミック密売人』を読みました。 コミック密売人 (STAMP BOOKS) 作者: ピエルドメニコ・バッカラリオ,杉本あり 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/02/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件)…

2015.4.11 〜青空と猫と。それから接吻

久しぶりの青空だった。 今週は空の機嫌が悪かったようで、ぐずぐずとした天気ばかりだった。息子は自転車通学初日から雨合羽を着る羽目になった。ただでさえ、時間も間に合うだろうか、荷物はしっかり紐で留められているだろうかと落ち着かない気持ちでいる…

『桜の花』あとがきのようなもの ~絵本と児童書も紹介します

昨日は息子の入学式でした。 中学校の入学式ともなると、小学校よりさらに淡々と進んで行きます。 校長先生はやたらと「自立」を連呼していました。そんで20分ぐらい喋ってました。ちょいと話が長いからまとめた方が良いと思いました。 中学校の校舎はまだ築…

2015.3.29 〜パタパタと繋がっていく

朝から雨ふり。 今日は息子の担任だった林先生の結婚式だった。挙式と披露宴の間に、子ども達も参加出来るとの手紙を頂いていたので私達も行って来た。チャペルから純白のドレスで出てきた林先生は見たことのない笑顔だった。子ども達の前でも笑ったり、怒っ…

『おとなのオリーブ』を読んで 〜Oliveと私。

ウキウキしながら本屋さんへ向かった。 目指すべきモノ。それは雑誌GINZAの別冊付録「おとなのオリーブ2015」である。 表紙に書かれた「Olive」の文字だけで心が弾んだ。 *** 私がOliveをひたすら読んでいたのは中高生の頃である。 ページをめくるたびに…

2015.3.9 〜自ら掴みにいく。前傾姿勢で!

あまり気分の乗らない週末だった。 家に籠っていたいなぁと思ったりもしたけれど、やっぱり外の空気もちょいと吸わないとねなんて思い直して、車に乗って出かけてみた。 まあ、こんな時はとりあえず大好きな絵本にでも触れましょうと子どもの本屋「メリーゴ…

2015.2.22 〜ねこのように気ままに

目を覚ました時、首が凝り、体が重たかった。頭は今も少しだけボーッとしている。 体調が優れないのかと問われれば、「う…ん。そうでもないんだけど」と答えるぐらい曖昧で、この体の重さはもしかしたら久しぶりに夢を見たからなのではないかと思った。 基…

2015.2.14 〜お母さんは反抗期なんです

朝6時。電話の受話器を手に持った。電話の先は耳鼻科自動音声ダイヤル。 今週に入ってから息子の鼻水鼻づまりが本格的になってきたので、予約の電話を入れたのだ。行きつけの耳鼻科は午前6時から予約受付開始。6時15分電話がつながった時はすでに50番だった…

「ひばな」

むかしむかし。 10年以上前に鈴鹿サーキットの花火を観に行ったことがある。まだ結婚する前の夫と一緒に。 私達はサーキットの観客席に座り、花火が上がるのを今か今かと期待しながら待っていた。 赤い夕焼けがだんだん闇に覆われ始めた頃、いよいよ花火が打…